2017年05月31日
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    ヨーロッパには魅力的な古城がたくさんありますが、その中で最も雪山に映えるのがルーマニアにあるブラン城です。

    ブラシェフという街から南西に30km離れたトランシルヴァニア地方に建っています。雪山にあえて建てたのは、当時敵対していたオスマン帝国の侵攻をいち早く見つけるためだったとされます。

    森の中にひっそりと佇んでいるこの城は、ドラキュラ城とも呼ばれています。ドラキュラはアイルランドの作家であるブラム・ストーカーが書いた「吸血鬼ドラキュラ」に登場します。

    ドラキュラのモデルであるウラド3世は有力貴族を招待しお酒などで油断させ、彼らを皆殺しにしたと言われています。

    また病気が伝染するのを防ぐために、貧しい人や病人たちと一つの建物に集めて火を点けたこともあります。オスマン帝国から使者が来た時には、トルコ人の流儀に従って帽子を取らない使者の頭に釘を打ち付けました。

    当時の人々はウラド3世のこれらの恐ろしい行為を聞き、ルーマニア語で「悪魔の子」を意味するドラキュラというあだ名を付けていました。

    ウラド3世はブラン城には囚われの身となって幽閉された時以外は住んでいませんでしたが、「吸血鬼ドラキュラ」に出てくるドラキュラ城はこの古城そっくりの設定です。

    実際に住んでいたのは彼の祖父であるミルチャ1世です。

    ブラン城の中にはいかにもドラキュラが襲ってきそうな迷路や拷問に使われていた部屋があります。3階と1階をつなぐ秘密の階段は、1930年代になるまで発見されませんでした。

    城を修復している時に見つかったもので、秘密の階段と呼ばれています。

    石段になっていて狭くて暗い雰囲気が、ドラキュラの世界とリンクしています。しかしそれ以外は若い女性が喜びそうな可愛らしい調度品が展示されており、怖いイメージとはかけ離れています。

    当時の貴族たちが生活していた場所なので、豪華な装飾を楽しむことができます。

    中庭にある王妃マリア夏の茶室は、ルーマニア王室とこの城が深い関係にあったことが分かります。

    オスマン・トルコから独立してルーマニア王国が誕生し、第二代国王フェルディナント1世夫妻はこの城をとても気に入っていました。王妃マリアは国の誕生に貢献したことを感謝し、ブラン城を寄進しました。

    現在茶室は土産物屋になっており、一般人でも簡単に見ることができます。世界の名城25選にも選ばれていますが、ブラン城は何回か売りに出されています。

    購入希望者はアメリカの法律事務所が仲介して契約を行います。

    今までに購入した人もいて、1億3500万ドルで売却しようと動いていた時期もあります。ユネスコ世界遺産にも登録されており、1年間で56万人もの観光客が入館料を払っているので、投資としての活用法もあると言われています。

    ただしブラン城にはトイレがないので、全面改修が必要です。

    観光客もトイレがないことを頭に入れて入館した方が、ゆっくりと展示物を楽しむことができます。

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